UZABASE Tech Blog

〜迷ったら挑戦する道を選ぶ〜 株式会社ユーザベースの技術チームブログです。

Vue.jsとFirebaseとGASとiPadで会議室表示板を作った

こんにちは、コーポレートエンジニアリングチームという新チーム所属のたけうち(@chimerast)です。ユーザベース社内ではレアポケモンと呼ばれています。

数ヶ月前、メンバーも数百人を超え、アメリカのQuartz社がユーザベースグループに加わったりして、業務改善を主として行う管理部門付けのエンジニアチームが欲しいという話になり、新しいチームが作られました。名前はなんでも良かったのですが、世の中的に流行っているのとエンジニア採用に効きそうなので、コーポレートエンジニアリングチームという名前になっています。

コーポレートエンジニアリングチームという名前がついてはいるものの、ユーザベース社の場合はその業務範囲は幅広く、業務改善、情報セキュリティ、内部統制、情報システム、全社リスク管理等々、管理部門でITが絡めば大体担当になります。

あと、普通の情シスチームでも面白くないので、

いいのがない、作ればいいじゃん、ホトトギス
使いにくい、作ればいいじゃん、ホトトギス
お金が無い、作ればいいじゃん、ホトトギス

の精神で、バックオフィス業務全般(経理・財務・法務・人事・労務・総務)や監査もわかり、システム開発できる情シスを目指しています。

業務改善軸で数ヶ月前に作ったもの: 会議室表示板

会議室が誰が使っているのか、いつからいつまで使うのかが一目見てわかるものを作りました。iPad用のシステムですが、iOSアプリではなくウェブアプリです。Google Calendarの会議室予約と連動します。

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作った経緯

ユーザベース社は今年2018年7月に六本木にオフィスが引っ越しました。

ピッカピカの新オフィスで、会議室も恵比寿オフィスの時の4部屋から9部屋に倍増、会議室からの眺めもよいという非常に良い環境でテンションも上がります。そして、そこには壁への埋め込み式のiPadが。創業期の狭い8畳ぐらいのオフィスから、数回のオフィス引越しを経て、ついに弊社オフィスにも近代化の波が押し寄せてきたのかとわくわくしたものです。

が、そこまでは良かったものの、オフィス引越チームが選定していた会議室表示システムを入れてみたところ、

  • iPadの画面をタッチしても反応が悪い・遅い、謎のスワイプさせるUI
  • 会議室名についている色に合わせて画面背景の色だけでも変更したいのにできない
  • 現在行っているミーティングの予定しか見れず、次に自分が使う会議室なのか分からない

という状況で使いにくい。社員は会議室を探してうろうろしているし、なにより自分が会議室を使おうとしたときにイライラするという状態でした。

サービスを提供している会社さんには悪いとは思いつつも、普通のiPadだしウェブアプリとして作ればそんなに時間がかからず作れるだろうと思い、強権発動して作って入れ替える事にしました。

これくらいの用途であれば、ウェブアプリとして作ってもサクサク動きます。また、作るのもデプロイするのもiOSアプリと比べると圧倒的に楽です。 一晩夜なべしたらできました。

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作り方および使った技術

Vue.js+TypeScript、Firebase、Google App Scriptを使って作りました。

細かい所は難しいものではないので、はしょります。流れとしては下記になります。

  1. 会議室カレンダーの追加や変更イベントをGoogle App Scriptのトリガーで捕捉できるように設定する
  2. Google App ScriptからCloud Firestoreにカレンダーの追加・変更を登録する
  3. iPad上のウェブアプリからFirestoreのonSnapshot()を呼び出して、リアルタイムにFirestore上の変更を監視する

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GASからFirestoreへの登録にはこちらのGAS用ライブラリを使わせてもらってます。 https://github.com/grahamearley/FirestoreGoogleAppsScript

全体のソースコードは残念ながら現時点では公開していないです。

ウェブアプリをiPadホーム画面に登録する方法

Safariの共有メニューから「ホーム画面に追加」というボタンを押せば、普通のWebサイトをアプリっぽく登録できます。後述しますが、いろいろHTMLに細工をするとほぼネイティブアプリっぽく見えるようになります。

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ネイティブアプリっぽく見せる細かいテクニック

iPadでそのままウェブアプリを表示すると、ブラウザだなーと一目見て分かってしまうので、いくつかHTMLに細工をしています。

上部の時計やバッテリー表示部分の帯を透過させる & 全画面つかえるようにする

iOS標準の状態だと、ウェブアプリを起動すると黒い帯が表示されてしまいます。また全画面にもならないです。

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そのままだとかっこ悪いので、下記のHTMLをHEADタグ内におまじないとして追加するといい感じになります。

<meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1.0,user-scalable=no,viewport-fit=cover">
<meta name="apple-mobile-web-app-capable" content="yes">
<meta name="apple-mobile-web-app-status-bar-style" content="black-translucent">

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ドラッグ操作をキャンセルする

iOSのブラウザの標準動作では、指でドラッグするとテキスト選択ができてしまいます。これができてしまうと一瞬でブラウザだとばれてしまい、見た目が悪いので、ontouchmoveのデフォルト操作を無効化します。

<body ontouchmove="event.preventDefault()">

タッチしたときに素早く反応するようにする

.rt-left(@touchstart="inuse = !inuse; return false" :style="{ backgroundColor: room.color }")

普通のPC用ブラウザでマウスクリックしたときのイベントとして利用する onclickonmousedownでも一応動くのですが、タップしても反応が悪かったり、微妙に遅れたりします。

元々入っていたシステムでもタッチ操作の反応が悪かったので、周りのアクリル板の静電気が悪さしてるのかなと思って、帯電防止スプレーを吹きかけてみたりしたのですが直らず、結局素直にスマホ用のontouchstartを使うことで今までの微妙な動作は何だったのかと思うぐらいキビキビ動くようになりました。

最近Safariのアップデートが進んで、onclickonmousedownもタップ操作で十分違和感なく動くようになったと思い込んでいたのですが、勘違いだったようです。素直にスマホ用のイベントを使いましょう。

その他iPadを使った社内システム向けテクニック

ホームボタンを押しても操作できないようにする

iOS標準のアクセスガイド機能を使います。暗証番号を入れないとホーム画面に戻れなくなります。

https://support.apple.com/ja-jp/HT202612

常につけっぱなしにする & 画面が暗くならないようにする

常につけっぱなしにするには、「設定」→「画面表示と明るさ」から、自動ロックを「なし」に設定すればOKです。

これだけだと明るさMAXにしておいても、周りの明るさによって微妙に暗くなったりします。これを避けるためには、「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「ディスプレイ調整」→「明るさの自動調整」をオフにします。その上で明るさをMAXにします。

最後に

コーポレートエンジニアリングチームでは、業務改善と内部統制・情報セキュリティが表裏一体だということを熱く語れる人を募集中です!

また、12/4(火)に、この辺について熱く語れる人を集めて、情報交換するためのLT大会を開催します。もしご興味があればご参加ください!