こちらの記事は以前にNewsPicks Tech Guideに投稿された記事をインポートしたものです。元の記事はid:kohei1218によって書かれました。
こんにちは、WWDC2019に初参加、初、生Keynoteを見て興奮が冷め切らないiOSエンジニアの齋藤です。 そもそもWWDCってなんだって方もいると思うので以下、軽い説明です。
WWDCとは
Worldwide Developers Conferenceの略。 毎年6月ごろ開催されるAppleの開発者が集まるイベントで多くの新機能やハードウェアが発表されます。 今年は6月3~7日の5日間で開催されます。
そんなWWDC今回の発表も大盛り上がりでしたね! iTunesの分裂、iPhoneのダークモード、iPadOS、MacProなどなど。
そんな中でも今回は現地のエンジニアが最も盛り上がっていた新技術3点に触れたいと思います。
SwiftUI
今回の目玉の発表と言ってもいいのではないでしょうか。
Appleの全てのプラットフォームに対応したUIをUIKitを使うよりも早く、美しく実装することができます。 Keynote内では何百行にも及ぶTableViewのソースコードを、SwiftUIを使用することによってわずか数十行に収め、今日一番の歓声が上がっていました。
直感的でわかりやすい宣言的構文で各UIパーツを触ることできます。
また自分が思う最大の利点はデザインツールとエディタのリアルタイムの同期です。 React Nativeのようにコードで書いたものがすぐにデザインツール側に、デザインツールで追加したものがすぐにコード側に反映されます。 これによりデザイン確認のために毎回ビルドして確認して微修正してまたビルド、のような煩わしい作業から解放されます。
他にも今回発表されたダークモードにも標準対応しているので今後の開発には不可欠になってくると思われます。
こちらで早速チュートリアルを体験できるのでぜひお試し下さい。
ARKit3
ARKitにも目玉機能がふたつ追加されました。
People Occulusion
写っている人を認識し、3Dオブジェクトの不自然な重なりをなくしてくれます。言うなれば、よりリアルにその空間にいるような感覚になります。
デモではMinecraftの世界に入り込み、実際にその場にいるような感覚でゲームを楽しんでいました。
Motion capture
こちらも写っている人を認識し、その動きを3Dのキャラクターに反映させることができます。 アニ文字でも感じましたがAppleはこのような細かい動きの再現が本当に上手いですね。
Sign In with Apple
個人的にようやく来たか、と一番思ったものです。 いまやどのアプリでも一般的になっている、FacebookログインのようにAppleのIDでアプリにログインすることができるようになります。
またログインをする際の挙動もアプリをインストールする際と同じように顔認証、または指紋で行なっていました。 つまりiOSを使用している全ユーザーがアプリをインストールしている時点で一度同じ動作をしているので、ストレスなしでアプリにログイン、登録ができるという点です。
これにより各ソーシャルアカウントを持っていなかったり、メールアドレスやパスワードでの登録で離脱してしまうユーザーを減らすことができます。
また仮にメールアドレスで登録する場合でも、Appleが仮のセキュアなメールアドレスを自動で生成してくれるので、メールアドレスを知られたくないという場合でも問題ありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?今年はサプライズ続きで大盛り上がりでしたね。
明日からは直接Appleのエンジニアの方とお話できるラボや今日発表された新技術のセッションなどが本格的に開催されます。 また明日の投稿をお待ちください!