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英語が苦手でも国際カンファレンスに行ってみよう! 〜 DevOpsDays Tokyo 2024 参加レポート

ソーシャル経済メディア「NewsPicks」でエンジニアをしております小林です。

弊社の「Kaigi Pass」というカンファレンス参加費用をサポートしてもらえる制度が今年から始まりました!

せっかくなのでそちらの制度を利用して、2024年4月16、17日に開催された国際カンファレンスの DevOpsDays Tokyo 2024 に参加してきました!(スポンサー関係者含めた総参加者は324名の規模感)

実はテックカンファレンス初参加です!本記事では参加レポートをお届けします。

参加の目的

DevOpsに関する国際カンファレンスなので、当然、海外の最新トレンドをキャッチアップしたいという目的もありますが、今回参加するのにあたって、「英語で海外の方とコミュニケーションを取って交流を図りたい」という目的意識を持って参加しました!

というのも、私は自分達のプロダクトの魅力や日本人として世界と渡り当たっていくためには言語という壁を超えて、プレゼンスを発揮していきたいという想いがあります。

しかしながら、こちらのブログ記事でも記載しましたが、私自身は英語は得意ではなく、しかも海外の技術者に直接英語で話すことはかなり勇気がいることです。。。

ただ、一歩踏み出さなければ何も変わらないですし、今年の11月に開催される海外カンファレンスにも参加したいと思っているので、勇気を出して話すことにチャレンジしてきました!

DevOpsDays とは?

まず、DevOpsDays とは世界中の各都市のコミュニティ主催者が毎年行なっている DevOps 関連のカンファレンスで、ソフトウェア開発、ITインフラ運用、そしてその境界線上にあるトピックをカバーし、特にDevOpsを実現するための自動化、テスト、セキュリティ、組織文化にフォーカスしています。

1日目のキーノートスピーカーの Patrick Debois 氏がこのカンファレンスの発起人で、「DevOps」という言葉の生みの親でもあるそうです!

2009年に初めての DevOpsDays カンファレンスが開催された後に Twitter で継続的な議論を行なっていく中で、覚えやすいハッシュタグを作る必要があり、#DevOps として発信し、それが今の「DevOps」という言葉として知られるようになったようです!

その辺りの詳細は2日目のキーノートスピーカーの川口 恭伸さん(DevOpsDays Tokyo の 発起人)のスライドで触れられていますので、後ほど紹介します。

DevOpsDays Tokyoの魅力とは?

自分が実際に参加して主に3つ DevOpsDays Tokyo の魅力を感じました!

  • 最新の Dev Ops に関する国内外の最新トレンドをキャッチアップできる
  • 開発・運用に限らず組織文化まで幅広いトピックがセッションとして用意されていて、どれも刺激的
  • 国籍等問わず様々なバックグラウンドの人と交流を図る事ができる

運営の方ともお話する機会がありましたが、「日本一身近な国際カンファレンスを目指している」とおっしゃっていて、確かに海外スピーカーによる英語でのセッションでは同時通訳が用意されているため、英語力に自信が無くても問題なくセッションを聞ける環境は素晴らしいなと思いました!

同時通訳で聞いてた方がかなりテクニカルなことでも上手に翻訳されていたとおっしゃっていたので、日本語でも問題なくセッション内容を理解できるようでした。

当日の様子

カンファレンスは現地 & オンライン のハイブリッド同時開催で、現地組の会場は東京都品川区の大崎ブライトコアホールでした!

オンラインは ZOOM と Discord を活用して、セッションを聞きながら参加者と交流を図れるような仕組みになっています。

会場に着くとネームカードを書く必要があるのですが、この張り紙が凄く効果的で

「English OK」 と書くと「絶対に英語を話して帰る」という覚悟が決まりました!

セッションについて

この記事内では全てのセッションを紹介すると長くなってしまうので Keynote を中心に簡単にご紹介したいと思います!

それ以外の各セッション詳細と資料に関してはこちらのセッションスケジュールか、Xで「#devopsdaystokyo」のハッシュタグで検索するとスライドが見つかります。

また、当日の映像を見たい方がいらっしゃれば、後日、Scrum Tokyo - YouTube でアーカイブ映像が配信されると思うので、そちらをご覧ください!

Welcome to DevOpsDays 2024!

オープニングセッションは英語部屋と日本語屋(同日通訳)でルームが分かれていて、選択する事が出来ます。 自分は英語部屋に行き、当然周りは海外の方なので、日本に居ながら海外にいるような感覚になります!

www.youtube.com

去年の2023年度の動画がアーカイブ映像として出ているので、雰囲気を伝えるために載せておきます!

今年は海外から来られた方の人数が過去最多で、去年の動画だと人数があまり居ないように見えますが、今年は大盛況でした!

去年の動画を予習していたので、今年もセッション内のアイスブレイクの時間で隣の方と英語で話す機会があると腹積もりしていたので、自然に英語でコミュニケーションをとり始めることができました。

普段はオンラインでネイティブの方とコミュニケーションを定期的に取っているので、恐らく問題ないと思っていましたが、対面は初めてだったので緊張しました。

小さな事ですが、自分としては大きな一歩で、これをきっかけに一日目の終わりの Networking Party やセッションの合間に海外の方たちに自分から話しかけてコミュニケーションを取って行けるようになりました。参加する前の自分では考えられないような事です。

一つ自分の殻を破れたことは、カンファレンスに参加したことによる一つの成果でした!

Day 1 Keynote - From Pilot to Transformation: Embracing the Reality of GenAI at Scale

「DevOps」という言葉の生みの親でもある Patrick Debois 氏による一日目のKeynote。

昨年からテック業界はAI関連の話ばかりだと思いますが、今回も生成AIに関する話でした。

生成AIを活用したプロダクトをご自身の体験を元に開発、デリバリ、運用、ビジネスとしてどう成り立たせて行ったかの話が中心で、併せてツール群のエコシステムの話もありました。

その中で印象に残ったことを簡単に掻い摘んでお伝えすると、一般ユーザーは単語を使ったキーワード検索に慣れているので、質問形式のインターフェースを最大限に活かせれていないといったことや、生成AIで効果的なテストの自動化が確立されていないといった事が印象に残りました。

この辺りは頑張ってテスト検証用のモデルを使用して、どうにか問題のある表現がないか評価しているようです。確かにAIが作成したテキストを正しい答えとして、どのような基準でどう評価するかは割と難しいですよね。

Day 2 Keynote - サービス運用はボールを落とさない競技 : 2009年DevOpsDays の誕生と私の身の回りの話

speakerdeck.com

こちらも素晴らしいセッションでした。スライドが多くて時間内に終わりませんでしたがw。

どれも良い内容で、特に「DevOps Daysは実践者のコミュニティ。自ら情報を取りに行く。」と「フラットなコミュニティは共鳴と連鎖反応を生む。計画外の出会いが大事」は、まさにPatrick Debois 氏が始めた「DevOps Days」が今日に至るまでのコミュニティの発展を体現した言葉だなぁと感じます。

実は DevOpsDays Tokyo 2024 で仲良くなった人と後日公開されるアーカイブ動画を観ながら議論して理解を深める会を開催しようと思っていて、行く前に全然想像できなかった偶然の良い出会いが実際に DevOpsDays きっかけに起きて、コミュニティの一部に関わっていることが嬉しく思います!

最後に 〜 カンファレンスに行ってみよう!

初めてのカンファレンス参加でしたが、他言語でセッションを公聴したり、色々なバックグラウンドの人と議論出来たのとても良い経験でした。いつもと違う環境で思った以上に興奮して、モチベーションがかなり上がりました!

偶発性のある出会いを楽しんだり、熱狂的なコミュニティの中に入ると影響されて自分も何かやりたいと思えた(自分もいつかは英語で登壇してみたい!)ので、皆さんにもぜひカンファレンスに足を一度は運んでいただきたいです!

この記事をきっかけに「カンファレンスに参加してみたい」と思っていただけたら嬉しいです!

最後に、運営に携わっていただいたみなさんへ。

素敵なカンファレンスを開催していただき、本当にありがとうございました!来年の開催も楽しみにしています!!

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